2016年4月15日

岩原さんが今シーズン2回目のチェーン除草作業です

熊本の地震の震度7には驚きました。

被災された皆様にはお見舞い申し上げます。

こちら高知も南海トラフ地震がいつ来るかわかりませんが、津波だけでなく、地震の揺れに対する対策をまずはしっかりやらねばと改めて思いました。

 

高知では暖かい日がずっと続きコシヒカリの田植えも順調に進んでいます。

稲の無農薬栽培では、田んぼに生える雑草の対策が重要です。

 

高知県南国市の岩原さんのところは、雑草対策として「チェーン除草」を行っています。

 

岩原兄弟と自作のチェーン除草の道具                チェーンで土を引っかいて雑草を浮かします

S160415岩原兄弟と自作チェーン S160415チェーンを引いたあとは水が濁る2

 

 

チェーン除草とは、チェーンで田んぼの土の上を引っかき、生えてきたばかりの小さな雑草を土から分離させて水に浮かせ取り除く除草方法です。

現代農業で紹介され、ここ10年くらいで全国各地に広まりました。

道具となるチェーンの形状などは決まっておらず、農家がそれぞれ工夫して自作しています。

 

岩原さんのところの田植えは3月の終わりで、すでに1回目のチェーン除草を4/7に行っています。

チェーン除草のポイントは「なるべく雑草が小さいうちにチェーンを引く」です。そうでないとチェーンを引いても草が取れないので、田植え後の苗が活着してしっかり根付き次第、1回目を行います。

チェーンで稲も一時的に倒されますが間もなく元に戻るので問題ありません。

大体1週間から10日間隔でチェーンを引きます。岩原さんのところは毎年5~6回チェーン除草を行っています。

 

チェーンで取れない草は手で取り除きます    雑草の芽が取れて浮いてきます

S160415チェーンを引く前から1 S160415取れた雑草1

 白いひげのようなものが雑草の芽(根)です。これがチェーンで取れた雑草です。

作業の前には田んぼの水をたぷたぷにしておきます。そうしないと雑草が浮いてくれないので、一度チェーンで取れてもまた土に雑草が根付く場合があります。

 

岩原さんのところの無農薬栽培米はこうやって育てられています。

 

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