高生連米の生産者は高知県を中心として四国各地にいます。
田んぼが特定の町、特定の地域にまとまっているわけではないので、生産者はそれぞれ自分の田んぼ、自分の地域に合った栽培方法をとり、使う肥料や農薬も各自で選んでそれぞれが栽培に工夫を凝らしています。高生連米として統一した栽培方法や同じ肥料、同じ除草剤を使うというような画一的な方法を取っていませんが、逆にその方が田んぼの実情に合っていて生産者にもやりがいがあり、結果的に品質も高く美味しいお米がとれると思っています。ただし農薬や肥料の使用において守らないといけない基準があります。以下がその栽培基準です。
高生連米と源流米は栽培方法により『無』と『低』の2種類があります。
[無]化学合成農薬を一切使わずに栽培したお米(一般的に無農薬栽培といわれる米)
[低]慣行栽培の8割減農薬で栽培したお米
(農薬を8割以上減らして実際に使用するのは2割までに抑えて栽培した米)
[無]種子、育苗段階、本田でも除草剤をはじめ化学合成農薬を一切使用しない。
[低]基本的に農薬は田植え後に除草剤を1回使うだけの栽培
使用する除草剤の成分数は慣行栽培の8割減農薬の範囲に抑える。
◇高知県の早期稲(コシヒカリなど) 農薬成分数は3成分まで
◇高知県の普通期稲(ヒノヒカリなど) 農薬成分数は4成分まで
・病気の発生でかなりの被害が想定される場合には殺菌剤の使用は認める。
ただし除草剤と合わせても慣行栽培の8割減農薬の範囲に抑えるようにする。
・殺虫剤の使用は原則として認めていない。
吉野川源流米ヒノヒカリの節減対象農薬の使用状況
『無』『低』とも育苗段階、本田ともに化学肥料を使わず有機質肥料を使うことを原則としている。
・ただし生産者の栽培技術レベルによってそれがまだ難しい場合がある。その場合には最低限の化学肥料の使用は認めているが、その使用量も最大で慣行栽培の5割減使用になるように努めている。
◇高知県の早期稲・普通期稲とも、化学肥料を使う場合のチッソ成分量は5kg未満に抑える
高生連米には米袋一つ一つに「生産者のしおり」を添付してあります。