2016年6月16日
阿下特別栽培米部会(愛媛県西予市)のコシの田んぼを見てきました
高生連の米の生産者は高知県内の人が多いですが、愛媛や香川にも少しですが生産者がいます。
阿下特別栽培米部会は、愛媛県西予市野村町で紙マルチ栽培をベースにした無農薬栽培米の生産者グループです。「阿下」というのは地域名です。
阿下地区は「石割り米の里」としても知られています。昭和の基盤整備の時、田んぼから石がたくさん出てきて大変だったそうです。
ですがこの石はたくさんのミネラル分を含んでいます。そのおかげか、このあたりは昔から美味しいお米がとれる地域として知られており、古くは宇和島藩が城内で食する飯米として使われていたという伝説もあります。
また野村町は畜産の町として愛媛県内では知られています。
堆肥センターで製造された牛ふん堆肥を、稲刈りの終わったあとの10月に毎年入れて土作りのベースにしています。
昨年は紙マルチだけでなくチェーン除草も試験的に試してみました。チェーンを引くタイミングが遅くて去年は草が出たそうですが、今年もチャレンジしてみるそうです。
愛媛県のエコえひめ農薬化学肥料不使用の認証も受けている阿下のコシヒカリは天候に関わらず毎年おいしいです。
その理由を考えてみると、米作りに適した地域ということもあるのでしょうが、生産者の皆さんがとにかく稲に誠実に向き合っています。あぜ草刈りや水管理など、一見当たり前と思える作業ですが、それを皆さん確実に実践しています。
阿下の米の収穫は9月中旬です。
まだ先になりますが今年も阿下の新米が楽しみです。