2016年7月5日
アイガモ農法で24年目のいいかもクラブの田んぼを見に行ってきました
高知は7月になって晴天が続き毎日暑い日が続いています。
暑いのは程ほどにして欲しいですが稲にとってはありがたい日照時間の確保ができています。
このまま梅雨明けしてくれるとうれしいですが今後どうなるでしょうか。
愛媛県愛南町で、アイガモ農法による無農薬栽培を続けている生産者グループのいいかもクラブの田んぼを見に行ってきました。
左から二人目が代表の二神さん メンバーの西口さんの田んぼ
アイガモ農法は、田植え後の田んぼの中にアイガモを放しカモに雑草や害虫を食べてもらう農法です。稲の生育にとって問題となる雑草や害虫がカモにとっては食料になります。
稲とカモが田んぼの中で共存しながら成長していくことで、結果的に人間も除草剤や殺虫剤に頼ることなく無農薬での米作りができるわけです。
いいかもクラブでは1反当り30匹、白いカモと黒いカモを半々でいれています。
1990年代にアイガモ農法が一般に知られてから、高生連の生産者も何人かがアイガモ農法を取り入れてきましたが、今も続けているのはいいかもクラブだけです。
アイガモ農法は確かに抜群の除草、イネミズゾウムシなどの害虫駆除効果があるのですが、一方で
・カモが逃げないようにするため、犬など外敵が入らないようにするための田んぼ周囲のネット張り
・ヒナから導入したカモの世話
・田んぼから上げたあとのカモの処理
など面倒な課題もあります。
今年はキツネが出没してネットの下から田んぼに侵入して、カモが何匹も獲られてしまったそうです。
そんな大変なことがあっても続けてこられたのは、やはりカモがかわいいからだそうです。
代表の二神さんは現在85才。「カモと一緒にコメ作り」で今年もいいかもクラブの無農薬米は順調に育っています。
9月中旬には出荷の始まるいいかもクラブのコシヒカリをたくさんの人たちに食べてもらいたいです。