2019年3月15日
本(消えていくニガリ)の紹介
~ 一粒の塩に、生命の深遠を見る ~
「消えていくニガリ ~誰も知らない塩の話~」の紹介。
~土佐の手揉み天日塩“ 美味海” の生産者~
著者;【有限会社 海工房 西隈隆則】
塩なのに、ピリッとからくないのは何故?
塩なのに、ほんのり甘みすら感じるのは何故?
塩は、勝手に作ってはならぬ売ってはならぬという専売法を足蹴に、“ほんものの塩作り”に挑んだ先駆者の話です。
法律にさからってまで、ほんものの塩作りを高知で始めたのは何故・・・?
効率が悪いのに、完全天日塩作りにこだわるのは何故?
そんな数々の“何故”に答えるキーワードは、苦汁(ニガリ)。
塩にまつわる数々の“何故”に、解りやすく答えてくれる本です。
“たかが塩という意識”を、“意識しなきゃ塩”に変えてくれる本です。
【チョッと解説】
生命の起源は海。人間も母体内で羊水という海に漂い育まれて誕生します。羊水の成分と海水の成分は、ほとんど良く似たものです。
生命にとっての“ほんもの”とは、決して高純度の塩化ナトリウムではありません。海水に含まれる様々な微量(ミネラル)成分の大切さです。それは昔からニガリと呼ばれてきました。
ニガリは漢字で苦汁と書きます。昔から豆腐作りの材料であり、「苦汁(くじゅう)をなめる」という言葉すらあるほど、日本人の心身に馴染んできたものです。
そのニガリが今、国と業界団体によって“粗製海水塩化マグネシウム”(何と味気ない言葉!)という名前に変えられ、あろうことか!食品添加物にされてしまいました。 むしろ塩化ナトリウム100%に近い今の塩こそ、食品添加物にすべきものなのに・・・。
「“ニガリが消されていく”ことの重大性にもっと気付いて欲しい!」と、多くの人に伝えたくなる本です。
海工房の手揉み天日塩“美味海”は、以前日経ヘルスの「一生ものの調味料ガイド」塩部門で見事、第一位に選ばれました。
『美味海』も、『消えていくニガリ』も、高生連で取り扱っています。(お店、団体での取り扱いをお願いします。弊社のシステム上、個人様へはお送りしかねます。すみません。)