2018年4月17日
堀川さんのナス畑
堀川さんのナス畑(ハウス)を見学してきました。
見てのとおり、ハウス内は草むらです。時々茂り過ぎた所をナスの邪魔にならない程度に刈るそうです。
この草むらの中には“害虫”と呼ばれる虫も居れば、それを捕食する“益虫”と呼ばれる虫も居ます。害虫とも益虫とも呼ばれない“ただの虫”もいっぱい居ます。
今、高知県では天敵農法(この害虫にはこの益虫を入れてやっつける。)がどこの県より盛んです。(別紙)
これは、農薬の代わりに虫を使うという発想で、IPM 技術(総合的害虫管理)の一つです。
堀川さんのやり方は、自然界(虫のバランス)をハウス内にそのまま持ち込むと言う発想。害虫も益虫もただの虫もバランスをとって同居していれば、そんなに被害が出るものではない。突き詰めて言えば、“害虫”を“ただの虫”化していくやり方です。
IBM (総合的生物多様性管理)という考え方をそのまま実践されています。
堀川さんはこのやり方で、農薬を使わず10月から6月まで、8ヶ月もの間ナス作りを継続します。
昔から、『篤農家は草を見ずして草を引く、普通の農家は草を見て草を引く、堕農家は草を見ても草を引かない。』と言われるほど、農家にとって、農業にとって草は厄介者扱いで草一本生えていない田畑こそリッパな田畑という考え方でした。
堀川さんのハウスを見学して、そろそろ草に対する考え方を変えていかねばならない 時代だと、しみじみ思ったことでした。
松林