2022年5月25日
高知の早生品種の南国そだちとよさ恋美人
2,3日おきに晴天と曇天が続く高知です。
本日は薄曇りですが、気温は上がって昼間は半袖でないと暑くなってきました。
高知の早生品種に南国そだちとよさ恋美人があります。
どちらもコシヒカリよりも収穫が早い品種で、高知の平野部で栽培されています。
南国そだちの収穫 7/25前後からスタート
よさ恋美人の収穫 7/30前後からスタート
コシヒカリの収穫 8/9前後からスタート
となり、お盆が終わるころには高知の平野部での稲刈りはほぼ終わります。
高生連の生産者では
南国そだち・・・南国市の武市さんが除草剤1回のみの南国そだちを栽培
よさ恋美人・・・四万十市の福留さんが無農薬栽培のよさ恋美人を栽培
南国市の武市さんと田島さんが除草剤1回のみのよさ恋美人を栽培
『南国そだちについて』
高知県が育成した品種で2005年に品種登録・奨励品種として採用されました。
6月の後半~7月の登熟となるため、低温登熟条件下でもアミロース含有率が低くて良食味の品種となるように開発されました。
さっぱりとしていながら粘りもあり、梅雨が明けてこれから夏の暑さが本格的になってきて食欲が落ちるようになっても食べられる美味しいお米です。
『よさ恋美人について』
高温に強く品質に優れ、食味もコシヒカリと同等以上の品種の育成を目的として、高知県農業技術センターによって育種されました。
2018年から本格的に高知県内で栽培がスタートしました。
ふさおとめ(高温に強い)が母親、コシヒカリ(良食味)が父親です。
品種の特性として
・収穫期(成熟期は7/26前後)がコシヒカリより早く、早ければ8月になる前に出荷可能
・登熟期の高温に強くて、白未熟粒の発生が少なく玄米が美しい
・食味はコシヒカリと同等かそれ以上との評価も(農業技術センターの食べ比べ試食アンケートによる)
・粒張りが良く大きいので多収も可能
今のところ、どちらも順調に生育しています。
コシヒカリだけでなく、今シーズンは南国そだちとよさ恋美人もよろしくお願いします。