2025年7月23日
愛媛の池田さんが、高知の田村さんの「玄米王穀」を引き継ぎます!

こんにちは!いつもお読み下さりありがとうございます。
今回は、愛媛県の生産者さん訪問の第2弾、松山市の池田さんです。
池田さんは、高生連には7年前から毎年無農薬のお米を出して下さっている生産者さんです。
今年は、「玄米王穀」用の生産に注力して下さるそうです!
と言うのも、高生連からの大人気商品「玄米王穀」はこれまで高知県南国市の田村さんが生産して下さっていましたが、ご年配になられて来たこともあり引退を考えておられた所、池田さんが引き継いで下さるというご縁んが繋がりました!
『玄米王穀』は、黒もち米、赤もち米、もち米、うるち米の玄米を田村さんのこだわりのブレンド率で、味や食感のバランスを追求してブレンドされた、玄米です。白米に混ぜるタイプで、100%玄米ごはんや雑穀ごはんなどに比べて癖も無く、価格も比較的手頃です。
毎日の食卓に取り入れやすい事もあってか、各得意先様でもとてもご好評いただいております。

この田村さんの研究を重ねた絶妙なブレンドを池田さんが引き継ぎ、皆さんにお届けを続ける事が叶いそうです!


四国山脈から流れる潤沢な水があふれる圃場は、とても広大です!
水が不足する事はまず無いそうですが、今年はタニシの害に予想以上に手を焼いているというお話でした。

無農薬栽培ではタニシを活かせれば雑草の除草を任せられる強い味方になるそうですが...
田植え後に水かさを浅くしておく調整で上手く行かず、水たまりになった場所があると、そこにタニシが生息して苗を食べられてしまうそうです。(下の写真中央部分)

タニシは、稲や雑草の見境は無く、柔らかい新芽の草を食べるのですね~。。。
私も〝稲作では土を水平にするのがかなり重要〟という話は聞いたことがありましたが、繊細な土の調整と水かさ次第でこのような状態にまでなってしまうのだと、ご苦労を目の当たりにしました!

苗が大きくなって分けつが進み、写真のように根本も太く育って来ると、タニシに食べられる心配はかなり少なくなるそうです。
それでも、あまりタニシばかりが増えすぎてしまうと、翌年の田植えの時期にまた増えてしまうので、田んぼの生物たちの全体のバランスはとても大切で、様々な工夫をしてタニシが増えすぎない対策をされているのだそうです。
写真には映らないくらい小さな沢山の生き物たちが、ぴょこぴょこピュンピュンと元気に水の中で動き回っている姿が印象的でした!
日々の稲の生長を確認しながら生き物たちと向き合い、私たちの暮らしに欠かすことが出来ない大切なお米を作って下さっている事に、本当に頭が下がります。

池田さんは、このような状態なので今年は田村さんと同じ量は出荷できないかもしれないです、、と申し訳なさそうに仰っていましたが、受け継いで下さる事が本当に有難い事ですし、物づくり食づくりをして下さる事は本当に尊い事だと思いました。
今年は、去年からの米騒動とも言われる一連の流れがあるので、余計に感謝の気持ちを改めて感じていらっしゃる消費者の方々も多いだろうと思います。
今年はバトンタッチの年なので、
11月頃までは田村さんのR6年産「玄米王穀」の出荷になり、
その後、11月後半~12月頃からR7年産「玄米王穀」に切り替わる見通しです。(予定は変更になる場合もあります)

●使い方● 白米を炊く時に、15%~20%を玄米王穀に置き換え、そのまま混ぜて炊いて下さい。
黒米・赤米の影響でご飯全体に赤紫の色で染まり、ちょっと贅沢な気分にさせてくれます。お赤飯の色に似ているからでしょうか。笑 食感も、もち米なので、モッチリとしています。
玄米100%ではお腹に負荷がかかってしまうという方にも、白米に混ぜて炊くタイプなので比較的消化も軽いです。
プチプチ感も楽しめるので、〝良く噛む〟食育にもお勧めしたい逸品です!
